【トルコ】市場で見かけた干し柿
2020年3月23日
普段の食卓に並ぶ食べ物はその国独自のものだと思いがちです。スロヴァキアのスーパーで柿が「Kaki」として、カボチャが「Hokkaido」として売られていると、さすがにグローバリゼーションの世の中だと感じます。
でも、ときに少なからぬ誤解もあります。豆腐は日本だけではなく、アジア各地で食されています。それでも冷や奴にするなら日本の豆腐がいちばんだと思ってしまいますが、スロヴァキアで手に入るベトナム人のつくる豆腐は大豆の味が濃厚で、これがとてもうまいのです。
そうは思っても、イスタンブールの市場で干し柿を見つけたときは一瞬、目を疑いました。引き返し、まじまじと見たほどです。田舎の軒先に柿がぶら下がる光景を思い浮かべ、さすがにこうしたものは日本独自のものだと思ってしまうからです。
柿のことをトルコ語でHurmaといい、それはデーツのことでもあるのですが、柿は膨大な種類のあるデーツの仲間に見られているようです。それもまたおもしろいですね。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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