【スロヴァキア】団地の壁絵
2020年4月27日
スロヴァキアにはパネラークと呼ばれる社会主義の時代に建てられた団地群があります。かつてはコンクリート色を剥き出しにした、味気のない薄暗い建物が連なっていました。
日本の公団団地も似たようなものでしたが、取り壊されることなく、いまも現役で使われているところはちがいます。いかにも社会主義という空気を漂わせるパネラークですが、外壁をピンクやオレンジ、黄緑色やクリーム色など明るい色に塗り替え、印象を一変させています。
個人的にいいなと思っているのが、ときどき見かける壁絵です。落書きではなく、アーティスト集団がやっているとの噂で、どれも素敵なものばかりです。自由でのびのびしていて、いい味を出しています。
あまりお金をかけずに工夫して生活に潤いを与えようとするのは、スロヴァキアのよいところだと思います。家の近所の歩道にゴミ箱をつくったところ、ポイ捨てが激減しましたのはよい例です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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