【香港】蒸籠を買いに行く
2020年9月 7日
香港には飲茶を楽しむ店がたくさんあります。飲茶といえば蒸籠。これほど日常的に使っているのだから、きっと香港で手作りしている店があるにちがいないと思って見つけました。
徳昌森記蒸籠は上環(セントラル)にある蒸篭屋さんです。香港のビジネス街にあたりますが、地下鉄でひとつ隣の西営盤駅界隈は昔ながらの佇まいがいまに残ります。件の蒸篭屋さんはそんな一角にありました。
最初に倉庫だけの店があり、その先に店舗があります。店舗の奥では蒸籠を実際につくっています。大小さまざまな蒸籠がありますが、おもしろいと思ったのは本体部分と蓋が別々に売られていること。
セットではないので、本体を必要な数だけ買い求めたり、ダメになったら好きに買い足せるわけです。本体と蓋の値段が同じくらいするのもおもしろいところです。
観光地巡りもいいのですが、蒸籠のようなものを探しに行くと現地の生活が覗ける楽しみがあります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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