【香港】漢方材料の謎
2020年9月14日
近ごろはすっかり謎が謎でなくなってきてしまいましたが、それでも外国の街を歩いているとふと謎に出会うことがあります。これはなんだろうと思っていくらググったところで、謎は謎のまま残る、たとえばそんなものです。
漢方の店は謎にあふれています。葛根湯のようにすっかり馴染みになった漢方薬もありますが、あくまで製品として小分けにされた顆粒のものになります。
しかし、香港の市場内にあった店のように、漢方の材料となるものが雑然とならんでいるのを見ると、これでなにをするのだろうとつい思ってしまいます。さらに値段を見て、なんでこんなに高いのだろうと考え込むわけです。
値の張るものから見ると、「海馬」はタツノオトシゴで、「鹿茸」はできたばかりの鹿の角です。いずれも強壮剤としての効能があるとのことですが、それを知っても本当かなあと謎が深まります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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