【香港】ビルの谷間の太極拳
2020年10月 5日
中国というと広場や公園で舞う太極拳が思い浮かびますが、香港でも盛んです。
朝早く香港の街を散策していると、公園に多くの人が集まり、一心不乱に太極拳をしているのをよく見かけます。決して特別なものではなく、日本のラジオ体操に似たイメージです。
昼休みの時間帯などには、OLがビルの谷間や踊り場などで太極拳をしています。小さなグループがそれぞれ思いのままに舞っています。とてもゆっくりした動きで気を整えながら、デスクワークでなまった身体に血をめぐらそうとしているようです。太極拳のことはわかっていなくとも、見るからにそう感じます。
太極拳というと古い歴史があるように感じますが、広く一般化したのは戦後のことだそうです。運動には激しいスポーツを思い浮かべがちですが、健康のために子どもからお年寄りまでが取り組んでいます。生活に密着している様子を見ていると、うらやましくもなります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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