【スロヴァキア】コロナ禍の1年⑤
2021年3月29日
コロナ禍で学んだことのひとつに、マスクには規格があるということです。
日本の薬局に行くと、たくさんの種類のマスクがあります。インフルエンザにかからないように、あるいは花粉対策にできるだけ性能がよいものを探そうとしても迷うほどです。
そうした思いを誘うようにさまざまなキャッチコピーがマスクの梱包に踊っています。しかし、実際にはそれほど大きなちがいを感じることはまずありません。
3月からスロヴァキアではFFP2マスクの屋内での着用が義務づけられました。スーパーに買い物に行くときでも、していないと中に入れてもらえません。
この「FFP」は欧州の規格で、微粒子ろ過率を意味します。FFP1は80%以上、FFP2は94%以上、FFP3は99%以上の性能があります。日本やアメリカにも別途、同等の規格があります。
義務化にともない、私の住む地区では各世帯に2枚ずつ配布されました。また、スロヴァキアのほか、周辺のチェコ、ポーランドでも自国生産され、スーパーで普通に売られるようになりました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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