【スロヴァキア】幼稚園の園庭
2021年6月28日
近所を散歩していていつも驚かされるのは幼稚園の園庭がどこもとても広いことで、子どもたちが元気に駆け回っています。
施設は古く、また新しいところはそれほど広くはないことが多いので、社会主義の時代の遺産だとわかります。決して過去が全否定されたわけではなく、よい面はきちんと継承され、いまの社会に生きているわけです。
パネラークと呼ばれる当時の団地と幼稚園が有機的に結びついているのも社会主義の名残です。職住近接ではありませんが、共働きが前提だったことから、住まいと幼稚園が必然的に近くなりました。
私は社会主義だったとき、プラハの小学校を訪ねたことがあります。日本もかつてそうだったと思うのですが、社会主義の社会は子どもを未来と見なし、教育に力を入れていました。ずいぶんしっかりした印象で、この国に強い興味を抱くきっかけになりました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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