【スロヴァキア】クルミの木
2021年7月26日
チェコでの生活をはじめて間もないころ、チェコ人に誘われ、クルミ狩りに行きました。野生なので、もちろん入場料などはありません。
このとき教えられたのは、木によって味がちがうことで、おいしい実をならせる木がどれか、よく知っているのです。クルミはクルミで、そんなに大きなちがいはないと思っていましたが、これがびっくりするほどちがうのです。
以来、おいしい木を見つけるのが楽しみになりました。いまは道路沿いにあるクルミがお気に入りです。なんというか味により深みとコクがあるのです。
実はクルミに限らず、サクランボもリンゴもプラムもそうで、アタリの木というものがあるのです。そのアタリを覚えてしまうと果物や木の実を見る目が変わります。
お店で並んでいるとあたかも均一なものに見えがちですが、自然のものなので、考えてみれば当たり前ではあるのですが。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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