【スロヴァキア】たらこの缶詰
2021年9月 6日
ロシアは日本の隣国であるにもかかわらず、歴史的な背景もあり、遠い国とのイメージがあります。
しかし、ロシア食材店に買い出しに行くたび、否が応でも食の近さを感じます。たとえばイカの燻製やめざしのような珍味コーナーがあったり、魚卵や海草が売っていたりするのです。
なかでもうれしいのがたらこの缶詰です。「イクラ・ミンターヤ」というのですが、イクラは卵、ミンターヤはスケトウダラを意味します。つまりはたらこです。
粒は小粒ですが、塩加減もほどよく上品で、ご飯と一緒に食べるとなんの違和感もありません。たらこスパゲッティにしても絶品です。ちなみに明太子にある「メンタイ」という不思議な言葉はミンターヤからきているというのですからおもしろいものです。
ほかにもニシンの卵を缶詰にしたものもあり、これは数の子ではないかと今度味見してみようかと思っています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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