【スロヴァキア】地区のノミの市
2021年11月 1日
ノミの市には思わぬ掘り出し物が手に入るとのイメージがあるかと思います。
近所で地区のノミの市があり、さっそく行ってみました。予告のポスターにはアンティークのカメラなどが所狭しと並ぶ写真が掲載され、期待が高まります。
会場は地域の広場。そんなに広いわけではありませんが、ざっと10人くらいが店を構えていました。がーん。目を引くものは社会主義のころのホーロー鍋や食器くらいで、あとはくたびれた古着に使い古した子どものおもちゃ。それに庭でとれた果物くらいでしょうか。
骨董市というよりはガラクタ市で、日だまりのなかで和気藹々とやっていました。決して豊かな地区ではないので、こんなものかもしれません。
思い出すのが社会主義が終わったばかりのころのプラハ。現金化するために放出したお宝の数々がいまでは考えられないほど安く売られ、ドイツナンバーのベンツが骨董品屋に乗り付けては買い漁っていたのですよ。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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