【スロヴァキア】コロナのリアル
2021年12月13日
スロヴァキアは11月末、コロナの急増にともない、昨年に引き続き、ロックダウンしました。
12月はじめには1日あたり1万5000人にまで達し、勢いは止まりません。人口約550万人の国ですから、ものすごく多く感じます。
ただこうした数値が病院の様子をとらえた映像とともに報じられても、どこか現実味を欠いているように感じてきたのも事実です。だからコロナを否定する声があがるのでしょう。
ロックダウンになる直前、夜間に救急病院に行く機会がありました。そのときはじめてコロナに感染して搬送される人の姿を目の当たりにし、本当にいるんだと妙にリアルに感じました。
私の見た3人のうち、2人は高齢者、1人は20代とおぼしき若者で、若者はとても苦しそうでした。ほかの問題で救急窓口に訪れる人も多く、黙々と働く医療関係者の奮闘ぶりが印象的でした。
写真=コロナ感染者が搬送されると、隅に集まるように指示がでます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。