【スロヴァキア】クリスマスの"松の内"
2022年1月 3日
2年つづけてブラチスラヴァではクリスマスマーケットが中止になり、町の数少ないイベントを楽しむことができませんでした。
スロヴァキアやチェコでは本物の木をクリスマスツリーにする家庭が少なくなく、私も子どもたちが中学生くらいまでは飾っていましたが、いまは小さなミニチュアですませています。
本物を飾るとき、いったいいつからいつまで飾るものなのかがわからず、地区の代表のような人にわざわざ聞きに行ったことがあります。キリスト教にも"松の内"のようなものがあるはずだと思ったからです。
チェコにはあまり信心深くない人が多いのもあって、予期せぬ質問に少し慌てていました。実際にはクリスマスから数えて4つ前の日曜日にはじまる待降節(アドベント)に飾り、公現祭に片づけるのが習慣のようです。
家々の部屋を暖かく灯していたツリー、役割が終わるとお役後免とばかりになかなか悲惨な扱いを受け、ゴミ置き場に捨てられています。大きいだけに回収もたいへんで、春が過ぎても終わらなかったりします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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