【スロヴァキア】哀れ、クリスマスツリー
2022年2月 7日
飾り終えたクリスマスツリーは、ツリーとしての栄光を脱ぎ捨て、なかなか悲惨な最期を遂げます。
12月末ごろ、まずは特設のツリー捨て場が各地域の広場の一角などに設けられます。ここに積み重ね、1月から2月にかけて回収されます。いかんせん量が多いものですから、春先までかかる年もあります。戸建て住宅に配布される植物用ゴミ箱に捨てることも可能です。
回収したツリーは粉砕されて堆肥となり、自然に還元されます。第二の人生をそうして歩むわけです。きちんとリサイクルされるとの意味では、むしろ幸せなのかもしれません。
厄介なのは売れ残ったツリーたち。スーパーの駐車場などを間借りして販売するのが一般的ですが、終わったら近くにある空き地などに捨てていってしまうことがあるのです。
年神の目印とされる門松がどんど焼き(左義長)にされるのとは対照的かもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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