【スロヴァキア】Kakiのこと
2022年3月21日
いまから15年ほど前のことでしたが、プラハでスペイン産の柿を売り込む、ちょっとしたキャンペーンがありました。
地下鉄駅にはポスターがいくつも貼られ、スーパーでは試食販売をしていました。見慣れない果物に対し、たとえばドラゴンフルーツといった南国フルーツのような印象があったと思います。このときから柿は「Kaki」として、つまりは日本語のまま登場し、そしてこの名前で定着していきました。
最初はちょっと珍しいもの、ちょっと高級なものといった位置づけでしたが、いつしかスーパーのフルーツコーナーに常備される、ごく身近な果物のひとつになりました。
それだけ生産量が多いのだと思いますが、足が早いのもあって、よく特売もされています。大きなものが一つ30~40円ほどだったりしますから、日本で買うより安いくらいかもしれません。
おかげで日本に住んでいたときよりもKakiが身近になり、シーズンには毎日のように食べています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。