【スロヴァキア】中東食材店のデーツ
2022年4月11日
ブラチスラヴァは首都とはいっても、人口44万人程度で、日本で言えば藤沢市(神奈川県)や町田市(東京都)、柏市(千葉県)と同じくらいの規模です。
それでも意外なほどに多国籍な街で、それは食材店を見てもわかります。日本食材店はないものの、アジアでは韓国やベトナム、中国があり、ほかにもロシアや中東、インドなどの食材店があります。
ある国の人が住みはじめると、真っ先に食材店ができる可能性があるわけです。客層もスロヴァキア人相手というより、それぞれの国々の人が中心のようで、その分、ローカル色が豊です。
ロシアや中東と一括りにしても幅広く、それぞれに特色があります。トルコ人のやっている店では1箱5キロのデーツが売っていました。デーツはトルコ産ではなく、「ペリシテのデーツ」と箱にはあり、旧約聖書の世界になってきます。
レジでおまけといってお菓子をひとつくれたりするのも、アジアっぽいところです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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世界の中で、生きていく人々が、先ず、違う国の中で生きていくために…食を自分らしく取る努力をする。
そんな、生きる=食、と言う法則を敷くための、
食の店。
そこに、生き方、文化、宗教を乗せて形作られる…。
1つの食材から色々な考察を巡らせ、1つの街の1つの店から、世界を楽しむ。
デーツの産地から、宗教感を感じ、人々の考えを感じる。
街には色々な情報があり、色々な世界観。
プラチスラヴァの街の風景、人々の文化、四季の移り変わり…。是非、特集を読みたくなりました…。
杏 | 2022年4月11日 18:06