【スロヴァキア】新緑の季節
2022年5月 2日
はじめてチェコを訪れたのは、まだ社会主義のときでした。このときいちばんいい季節がいいと尋ねて、勧められたのが6月でした。
温暖化の影響か、少しずれて5月になった気もするのですが、長い冬が終わって3月終わりから花が咲きはじめ、4月半ばごろに新緑の季節となり、それまでどんよりとした曇り空が多かったのが澄んだ青空になるがのもまた春らしく、いい感じです。
写真は片道二車線のバス通りと団地のあいだにある空間に広がる空間です。雑木林の小路に見えますが、よく見れば木と木の間隔が揃いすぎていて、自然のものではないのがわかると思います。
小路を好んで歩く人がいたり、途中にあるベンチに腰掛ける人がいたりして、なにげに憩の場となっています。空き地に植樹しているのをときどき見かけますから、ここももとはただの空き地で、雑木林に戻そうとしているわけです。案外それがいちばん賢い土地の利用法かもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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