情と活気にあふれる亀浦市場
2019年11月15日
釜山には庶民的な市場から国内有数の水産市場まで、大小様々な市場が存在します。私も市場の近くを通りかかったり、時間に余裕があるときには立ち寄ってみます。旅先なので買えるものには制限がありますが、やはり、地元の人の生活の様子や市場のにぎわいにふれるのは楽しく、そして、昔の釜山と再会したような気持ちにもなります。先日、金海空港にほど近い、北区の亀浦市場へ行ってきました。この市場は、17世紀ごろに行なわれた物々交換が始まりといわれます。その後、市は姿を変えながら、陸路(鉄道)と水路(洛東江)が交差する立地を生かし、規模が拡大されていったそうです。現在は市場一帯に500店以上の店が軒を連ね、農水畜産物、日用品、衣類、雑貨、韓方薬材、食品などが売られています。旧正月や旧盆前には、買い出し客で混雑することで有名です。この日は1932年から続く「亀浦五日市」の日で、平日午後にも関わらず、かなりの人出でした。路上で野菜や乾物などを売るハルモニ(おばあさん)も昔ながらの光景。観光名所ではありませんが、釜山の奥深くを見られるスポットとしておすすめです。◇アクセス/地下鉄2、3号線徳川駅(1番出口すぐ)
☆港町釜山ならでは!新鮮な海産物が山盛りです
☆精肉店に並ぶ種類豊富な部位に韓国料理の奥深さを感じます
☆壁の干物が印象的。店主が明るく撮影に応じてくれました
☆素麺に似た、市場名物の「亀浦ククス」。場内の食堂でも味わえます
☆量り売りでゴボウ茶を購入。ちょっぴりおまけしてくれました!
☆韓方薬材の店舗が集まるエリアで見かけた壁画。立体感あります!
☆露店の隙間、「情がある亀浦市場」の文字とほのぼのとした絵
☆アーケードにぶら下がる市場のキャラクター
- 桃井のりこ
プロデューサー・編集者。
2009年より「勝手に釜山PR大使」として活動を開始、2010年秋には釜山広域市より表彰を受ける。
フリーペーパー「釜山びより」「大邱びより」発行人。
小牧生まれの札幌育ち、東京在住。現在は東京と釜山を行ったり来たりの生活で、そして、マッコリが大好き。