映画で旅する釜山
2020年4月30日
コロナの影響で釜山に行くことができない日々、最近、凝っているのが釜山関連の映画を見直すことです。BIFF釜山国際映画祭の開催で知られる釜山では、多数の映画が撮影されています。過去に観た作品をしばらくぶりに観てみると、自分の中で釜山に対しての知識が蓄積された分、新たな発見があったり、街の変化を感じたり...。少し違った角度から映画を楽しみながら、釜山を堪能しています。
釜山=映画を定着させた『友へ チング』(2001年、原題/チング)は、続編の『チング 永遠の絆』(2013年、原題/チング2)もあり、これだけで釜山の変化がわかります。また、海雲台からバイクで蔚山へ行くシーンを目に「あ、この蔚山の道、わかるわかる」とひとりごと。大好きな海雲台の街が大津波に飲み込まれてしまう『TSUNAMI』(2009年、原題/海雲台)。親子の悲しい別れの場となった海雲台グランドホテルは2019年末にクローズ。まだ記憶に新しい大ヒット映画『国際市場で逢いましょう』(2015年、原題/国際市場)は、海雲台の映画館で観たので自宅では字幕付きでじっくりと。また、『青い塩』(2011年、原題/BLUE SALT)は、釜山とソウルの配分が絶妙で、「埠頭の近くのあそこかも...」と記憶力と想像力をフル回転。また、『ブラックパンサー』(2018年、原題/ Black Panther)は、アメリカ的なアングルが釜山をよりエネルギッシュに見せてくれます。
そんな風にロケ地めぐりとは逆の発想?で、みなさんも映画の中の釜山を歩いてみてください。
☆BIFFのメイン会場となる映画の殿堂
☆「国際市場で逢いましょう」にも出てきた四十階段
☆海雲台映画の通りでは釜山に関連する作品を紹介しています
☆『弁護人』(2013年、原題/弁護人)のロケ地として人気のヒンヨウル文化村
- 桃井のりこ
プロデューサー・編集者。
2009年より「勝手に釜山PR大使」として活動を開始、2010年秋には釜山広域市より表彰を受ける。
フリーペーパー「釜山びより」「大邱びより」発行人。
小牧生まれの札幌育ち、東京在住。現在は東京と釜山を行ったり来たりの生活で、そして、マッコリが大好き。