埠頭で感じる釜山
2020年9月15日
その昔、釜山といえば、チョウ・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」を思い出す方も多かったと思いますが、最近では「BIFF 釜山国際映画祭」「釜山花火祭り」などで有名です。そんな釜山ですが、おもな産業は港湾・物流で、そのほか、観光、MICE、映像文化などがあげられます。港湾・物流の舞台となる釜山港の歴史は古く、1876年に「釜山浦」の名で開港。その後、1906年に釜山港築造工事がスタートし、現在では釜山港(甘川港、南港、北港)のほか、市内西部に釜山新港も造成されています。釜山港湾公社のHPによると、2019年度の釜山港全体のコンテナ総取扱量は2199万2000TEU。世界第6位の取扱量を誇ります。
私は釜山では海雲台周辺にいることが多いのですが、たまに港や埠頭の風景を目にすると、釜山は港湾・物流の都市だということを再認識します。なかでも、北港大橋が架かるコンテナターミナルの横にある「戡蛮市民埠頭」は、そんな風景が見られるスポット。埠頭周辺は公園のように整備され、売店やトイレもあります。週末には海釣りを楽しむ人でにぎわいます。また、積み上げられたコンテナを間近にできるので、アマチュアカメラマンが「釜山らしい写真」を撮りに訪れます。私も数年に一度、ふらりと埠頭の風を感じに行きます。
- 桃井のりこ
プロデューサー・編集者。
2009年より「勝手に釜山PR大使」として活動を開始、2010年秋には釜山広域市より表彰を受ける。
フリーペーパー「釜山びより」「大邱びより」発行人。
小牧生まれの札幌育ち、東京在住。現在は東京と釜山を行ったり来たりの生活で、そして、マッコリが大好き。