汚いプラハ
2010年12月27日
プラハは中世の面影をいまに伝える美しい街です。ちょっとした路地に迷い込み、あてもなくさまよえば、タイムスリップをしたような気分を味わえるでしょう。
でも、そんなすてきな気分を台無しにするのが、いたるところに書かれた落書きです。歴史的な建造物だろうがお構いなしに、落書きがされています。ゴミだらけのところもあります。
プラハ市民に対するアンケートによると、市民の3分の1以上がプラハを離れたいと希望しているという、ちょっとショッキングな調査がありました。そのうちの21%が2年以内に、32%が5年以内に転居することを考えているようです。
空気の汚さと、自然にもっと触れたい、一軒家に住みたいというのがその理由。プラハ市内には大きな公園がいくつかあって、東京に比べればよほど緑が多い のですが、開発がまた進み、プラハの街が大きく変わりつつあることに対する市民の気持ちがこのアンケート結果には表れているのかもしれません。
プラハを訪れたら、この街の抱えるそんなネガティブな面も見て欲しいと思っています。
(「プラハの散歩道」は今回で終了です。これまでのご愛読に感謝いたします。このコーナーはつづいて「ブラチスラヴァ便り」となります)
プラハ市民に対するアンケートによると、市民の3分の1以上がプラハを離れたいと希望しているという、ちょっとショッキングな調査がありました。そのうちの21%が2年以内に、32%が5年以内に転居することを考えているようです。
空気の汚さと、自然にもっと触れたい、一軒家に住みたいというのがその理由。プラハ市内には大きな公園がいくつかあって、東京に比べればよほど緑が多い のですが、開発がまた進み、プラハの街が大きく変わりつつあることに対する市民の気持ちがこのアンケート結果には表れているのかもしれません。
プラハを訪れたら、この街の抱えるそんなネガティブな面も見て欲しいと思っています。
(「プラハの散歩道」は今回で終了です。これまでのご愛読に感謝いたします。このコーナーはつづいて「ブラチスラヴァ便り」となります)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
いよいよプラハ終了ですか。
最後に、歴史と美しいプラハから、光と影のプラハ。
お見事!
と、ちと、うなりました。
プラチスラバ・・楽しみにしています。
いわなやまめ | 2010年12月28日 09:25
いわなやまめさま これまでコメント、ありがとうございました。「ブラチスラヴァ便り」では、スロヴァキアのほか、近隣のチェコ、オーストリア、ハンガリーの話題もお届けします。
増田 幸弘 | 2010年12月28日 14:45
こんにちは。いつもプラハの旬な話題を楽しみにしておりました。まったく知らない遠い街なのに、増田さまの描写によってとても親しみを覚えました。旅の計画もこれまでの『プラハの散歩道』のブログを参考にさせていただこうと思っています。
「ブラチスラヴァ便り」も楽しみにしております。
それでは、よい年をお迎えください。かつ
かつ | 2010年12月30日 09:19
かつさま こんにちは。これまでコメント、ありがとうございます。プラハ旅行の日程を半分にして、スロヴァキアにもぜひ足を伸ばしてください。穏やかな新年をお迎えください。
増田 幸弘 | 2010年12月30日 13:26
ブラチスラヴァはウィーンから近いみたいですね。旅の終わりはウィーン経由で帰る予定でしたので、ブラチスラヴァ、一考の価値がありますね。今後のブログ楽しみにしています。
かつ | 2010年12月30日 18:37
駆け足にならないように、プラハ、ウィーン、ブラチスラヴァ、ブダペストを巡ってみるのはいいと思いますよ。ブラチスラヴァからウィーンまで電車で1時間、ブダペストまで2時間強です。それぞれ二日はいて欲しいのです(到着日と帰国日を除く)。
増田 幸弘 | 2010年12月31日 00:53