不思議な聖マルティンのロトゥンダ
2008年5月26日
地下鉄のヴィシェフラッド駅を降り、聖ペトル・聖パヴェル大聖堂へと向かう途中、ひとつの不思議な建物があります。聖マルティンのロトゥンダです。
ロトゥンダとは円形の建物のことを指しますが、この「聖マルティンのロトゥンダ」も円筒形をしています。それほど大きなものではなく、愛らしさを感じます。
建てられたのは11世紀のことで、プラハに残る最古のロマネスク様式の建物のひとつとされています。鳥のかたちをしたドアの取っ手など、ちょっとした装飾がユニークです。
建物の大きさから想像されるように、中の大きさはこぢんまりとしています。今日も礼拝などに使われていますが、一般公開はされていません。
ヴィシェハラッド周辺は緑も多く、またプラハを一望できる場所もあり、観光の合間にのんびり散歩するのにおすすめしたい場所です。いにしえのプラハの街がきっと思い浮かぶことでしょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
かなりの宗教施設が残っているようですが、チェコの国民の、宗教(その派)などは、大まかにどのようになってます?
それと、社会主義体制の下、宗教施設の破壊などは、無かったのでしょうか?
いわなやまめ | 2008年5月28日 16:23
こんにちは。統計的な分類では無宗教と分類されることが多いです。これは長引く宗教戦争で辟易し、「心のなかの宗教」のような独自のキリスト教になっていったことが背景にあると説明するチェコ人がいます。社会主義だから、というわけではないようです。
増田幸弘 | 2008年5月28日 19:13