チェコのビアマット
2008年8月11日
ホスポダと呼ばれるチェコの居酒屋では、ビアマットをおくことがビールを頼む合図。とくに注文しなくても、おくだけで黙って持ってきてくれます。
現在使われているビアマットの多くはビールメーカーがつくった販売促進用のもので、それぞれのホスポダが扱うビールの ビアマットが普通です。
ビアマットが生まれたのは19世紀後半のドイツで、もともとはビールの下に敷くものではなく、上に乗せるものでした。ゴミや虫が中にはいるのを防ぐのが目的でした。蓋付きビアジョッキの簡易版だったわけです。当時は木のものが普通でした。
チェコで紙のビアマットが使われるようになるのは1960年代のことです。それまでは陶器のものが一般的でした。社会主義の時代につくられたビアマットにはホスポダやレストランがオリジナルで制作したものが多いです。デザイン的にすぐれたものが多く、コレクターがいるほどです。
(写真はともに社会主義時代のビアコースター)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
かわいいですね♪いわゆる日本で使ってるコースターとは使い方が違うんですね。
集めたくなりそう(^O^)
yuri | 2008年8月29日 11:27
こんにちは。いまはビールの下敷きですが、元をただせばちがうようです。おもしろいですね。
増田 幸弘 | 2008年8月29日 11:33
これいいね。
コレクターがいるってことは、お持ち帰りOKか?
虫の入らないための蓋とは・・・勉強になりました。
いわなやまめ | 2008年8月29日 11:47
残念ながら最近のものはデザインがツマラナイのがほとんどです。机においてあるのは汚れていることが多いので、店の人に新しいのが欲しいとお願いするとたいていはいただけることが多いようです。
増田 幸弘 | 2008年8月29日 11:51