変わりゆくプラハ
2008年11月 3日
現在プラハでは街の至るところで大がかりな工事がおこなわれています。ちょうど昭和30年代の日本、東京オリンピックを前にしたころの時代に匹敵するような開発ラッシュが続いています。
工事がはじまると、今度はいったいなにができるのだろうとつい思ってしまいます。プラハの人たちはさほどの興味がないのか、なにができるのか尋ねても、すぐに答えられないことが多いです。開発に慣れっ子になっているのかもしれません。
道路の石畳をはがし、木立を切り倒し、トラム(路面電車)やバスの路線が変更になるなど、工事が一度はじまるとかなり大がかりで、時間がかかることが多いです。
光ファイバー網の埋設工事も進んでいます。電柱を使って光ファイバーをつなげた日本では普及が迅速に進みましたが、石畳の道路の下に埋める工事はそう簡単には進みません。
いずれにしても、観光で訪れる際はトラムやバスの路線がガイドブックの情報などとは変更になっていることがあるので注意が必要です。古き良きプラハはいま驚くほどの勢いで変わっています。
(写真はハラチャンスカー駅の近くで、それまであった木立が切り倒され、更地にされたところ)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
いつも楽しく拝見させていただいております。
開発が進むことは致し方ないのかもしれませんが、やはりちょっと淋しい気もしますね。。
Chizuru | 2008年11月10日 10:45
こんにちは。ご愛読、ありがとうございます。プラハらしさを失わないで欲しいなあと思っています。
増田 幸弘 | 2008年11月10日 11:01