ジョン・レノンの壁
2008年11月17日
チェコの日本大使館からナ・カンピェと呼ばれるブルタヴァ(モルダウ)川にある中洲にかけてのエリアは、マラ・ストラナと呼ばれています。
このあたりにはしっとりとした、プラハならではのたたずまいが広がっています。古い街並みがそのまま残っているため、映画のロケが街中でおこなわれたりもしています。
そんな静かな一角を散歩していると、突然、落書きだらけの壁が現れます。この壁は「ジョン・レノンの壁」と呼ばれていて、ジョンの肖像やピースマークなどが壁一面に描かれています。
この壁の歴史は意外に古く、1980年代にまでさかのぼります。ジョンを平和のシンボルと感じた若者たちが、共産体制下、非合法だったビートルズの世界を絵に託し、自由を夢見ました。
絵は消しても消しても、次の日には絵で一杯になったといいます。こうした伝統はいまでも受け継がれ、自由にメッセージが落書きできることになっています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
すばらしいね??
傍によって、見てみたい!
色んなメッセージや、思いが重なっていそうじゃないの?
いわなやまめ | 2008年11月19日 11:14
そうですね。世界中の言葉で書き込みがなされていますよ。
増田 幸弘 | 2008年11月19日 12:24