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ズリーンにある"動く社長室"

2008年11月24日

czech_20081124_1.jpg チェコの東部にズリーンという街があります。いまはこれといった産業もない、静かな街ですが、1920年代から30年代にかけて、靴産業で世界を席巻しました。

czech_20081124_2.jpg 靴職人を父にもつトマーシュ・バチャが、製靴会社をおこしたのは1894(明治27)年のことでした。アメリカの大量生産に学び、靴の大量生産をはじめ、世界を相手にマーケットを開拓していきました。

 航空機事故で不慮の死を遂げたトマーシュのあとを継いだのが継兄弟のヤン・アントニン・バチャです。彼が計画したバチャの本社ビル「21ビル」には、非常におもしろいエレベーターがあります。

 これは社長の執務室になって、各階を自由に移動できるエレベーターです。エレベーターとしては破格に思えるほど広い空間が広がっています。社員を呼び集めるより、社長自ら移動するほうが合理的だと考えたわけです。

 しかし、ビルが完成する前に、バチャはズリーンの町を離れます。ドイツがチェコを侵攻したためです。このため、このエレベーターが実際に使われることは残念ながらなかったようです。

(写真は21ビルの外観と、"動く社長室"の様子)
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取材担当プロフィール

増田 幸弘

1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。

コメント(4)

魅力的なお話ですね。エレベーターのことを考えると、ちょっとワクワクします。
ヤン・アントニン・バチャさんは、使うことができなくて、本当に残念だったでしょうね。
このエレベーターに、今も動くのですか?

チャンス | 2008年11月25日 02:59

こんにちは。エレベーターの機構はリストアされて、いまでも動作するとのことです。ただし、かなり大きなものなので、速度はとてもゆっくりしたものだと実際に乗ったことのある人が言っていました(普段は展示のみで、エレベーターとしては使われていません)。

増田 幸弘 | 2008年11月25日 04:04

ほんと、魅力的な話しだわ。

あの時代に、見事な合理的な社長だったねこりゃ。

動く社長室・・・・・見てみた。

あの戦争の傷跡・・・たくさんあるんでしょうね。

いやなやまめ | 2008年11月26日 10:56

街の発展と、社員の幸せを第一に考え、会社の経営をしていたことが、いま街を歩いてもひしひしと感じられます。いまこそ学ぶべきことが多いのではないかと感じています。

増田 幸弘 | 2008年11月26日 11:25

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