食からサブカルまで 日本文化受容
2008年12月 8日
プラハではお寿司が一時的なブームを超え、すっかり定着してきました。それでもチェコ人の板前さんが器用にお寿司を握る姿を見ると、ちょっとびっくりしてしまいます。
内陸国のため新鮮なネタが手に入りにくいのは残念ですが、スーパーにも海苔や醤油など寿司の材料が並ぶコーナーがあります。一般家庭でもお寿司をつくる人が少なくないからでしょう。
プラハのメトロに乗っていると、ときどきコスプレをした若い男女に出会います。「ゴシック・アンド・ロリータ」と呼ばれるファッションに身を包んだり、いわゆる「萌え」風のファッションも見かけます。
日本の漫画のほか、サンリオのキティちゃんのような日本発のキャラクターが人気です。先日も在チェコ日本大使館主催の「ジャパン・ポップカルチャー・デイズ」で、『ドラえもん』や『美味しんぼ』が上映されました。
かつて海外における日本の紹介や受容といえば、古典的な文化が中心でしたが、最近は食文化からサブカルチャーまで、国を超えた関心を呼んでいるようです。
写真は日本人会の秋祭りで出会ったチェコの若者。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。