教会の建物にある警察博物館
2009年4月13日
地下鉄のヴィシェフラッド駅からのびる長い橋の向こう側に、外壁がピンク色っぽい、円形ドームをもつとても印象的な教会が見えます。ここは聖母マリアと聖カレル大帝教会という名の教会です。
この教会はもともとは神聖ローマ帝国皇帝であるカレル4世が自らの礼拝堂として、1350年に建立した由緒正しい歴史があります。今日見られるドームは16世紀になってからのものです。
現在は警察博物館として利用されています。多岐にわたる警察の仕事を多角的に紹介しているのが特徴です。現代の警察活動にとどまらず、歴史を辿っている点も興味深いものがあります。
とくに見応えがあるのは実際にあった犯罪の展示です。犯罪に使われた道具を生々しい現場写真と合わせて分析しています。日本ではモザイクがかけられるような写真もあえて公開し、犯罪の再発防止を訴えています。
(写真上=警察博物館内に残る教会の天井画 写真下=白バイとして使われていたレトロなデザインが魅力的なチェコ製バイク、ヤワ350/354)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
バイク・・・かっこいいです。
モッズのビスバを超えるハイセンスバイク。
イギリスにこの白バイがあったら、深夜のクラブに通う若者たちは警官を志願していたかも。
とか、時代考証を無視して思ってしまいました笑
まそぷすと | 2009年4月16日 00:25
こんにちは。このバイク、いいですよね。社会主義の時代のデザインセンスには今も驚くべきものがあります。とてもモダンなのですよね。その伝統も近ごろはあまり感じませんが。
増田 幸弘 | 2009年4月16日 01:06