オロモウツの聖三位一体柱
2009年10月12日
プラハから電車で3時間あまりのところに、オロモウツという街はあります。チェコ第5の街と呼ばれ、モラヴィア地方の中部に位置します。
17世紀に都がブルノに移るまで、オロモウツはモラヴィアの中心でした。このため歴史を感じさせるたたずまいが街全体にあり、落ち着いた風情があります。
街の中心部、ホルニー(上)広場にある聖三位一体柱はユネスコの世界遺産です。1716年から1754年までという長い年月をかけて、ヴェンツェル・レンデルをはじめとする多くの職人の手によって建てられました。柱の高さは35メートルあり、内部は礼拝堂になっていて、入ることができます。
世界遺産に認定された理由は、「中央ヨーロッパにおけるバロック芸術が達した表現の高みを示す、ひときわすぐれた例のひとつ」というものでした。
世界遺産だからといってこの聖三位一体柱だけを期待して足を運ぶとちょっとがっかりしてしまうかもしれませんが、オロモウツの街全体に漂うチェコには珍しい宗教的な雰囲気と合わせて見ると、なかなか味わい深い印象があると思います。
街の中心部、ホルニー(上)広場にある聖三位一体柱はユネスコの世界遺産です。1716年から1754年までという長い年月をかけて、ヴェンツェル・レンデルをはじめとする多くの職人の手によって建てられました。柱の高さは35メートルあり、内部は礼拝堂になっていて、入ることができます。
世界遺産に認定された理由は、「中央ヨーロッパにおけるバロック芸術が達した表現の高みを示す、ひときわすぐれた例のひとつ」というものでした。
世界遺産だからといってこの聖三位一体柱だけを期待して足を運ぶとちょっとがっかりしてしまうかもしれませんが、オロモウツの街全体に漂うチェコには珍しい宗教的な雰囲気と合わせて見ると、なかなか味わい深い印象があると思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。