プラハから消えた"NAGOYA"の灯
2009年12月21日
アンジェルはプラハの新しい繁華街です。その一角、ホテルに隣接する建物の地下に那古屋という日本料理屋があります。プラハ在住の日本人や、プラハを訪れた観光客にもなじみ深いこの店が、惜しまれつつ、12月18日に店じまいしました。
オープンは2003年のこと。トヨタ自動車をはじめ、チェコに進出する日本企業が増えたところから、日本人の拠り所にしようとしたのです。プラハに住む日本人には愛知県の出身者や勤務先が愛知県という人が少なくないことから、メニューに味噌カツやどて煮、ひつまぶしも用意。
「お客さんに楽しんでいただきたいとの思いでこれまでやってきました」、と店長の後藤裕三さんは言います。後藤さんはフランスでのコック修行を経て、名古屋駅前で牛タン屋を経営していた時期もあります。
さまざまな商談がおこなわれ、多くの人の歓送迎会が開かれ、そして夢が語り合われた那古屋。店を支えてきた後藤さんは自宅のある名古屋に帰り、高齢者の方に手料理をつくるネットワークづくりをしたいと考えているそうです。
(写真は那古屋のスタッフのみなさん。手前右が後藤さん)
「お客さんに楽しんでいただきたいとの思いでこれまでやってきました」、と店長の後藤裕三さんは言います。後藤さんはフランスでのコック修行を経て、名古屋駅前で牛タン屋を経営していた時期もあります。
さまざまな商談がおこなわれ、多くの人の歓送迎会が開かれ、そして夢が語り合われた那古屋。店を支えてきた後藤さんは自宅のある名古屋に帰り、高齢者の方に手料理をつくるネットワークづくりをしたいと考えているそうです。
(写真は那古屋のスタッフのみなさん。手前右が後藤さん)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
こうした店・プラハなどでは、「惜しまれつつ」なんでしょうね。
やはり、外国ー日本料理ー寿司・・なのかな?
外国で、飯&なっとう・・なら、幸せなきがします。
いわなやまめ | 2009年12月23日 14:52
店長さんの人柄がにじみ出るよい店でした。写真はお寿司にしましたが、いろいろなメニューがあり、人気がありました。
増田 幸弘 | 2009年12月23日 15:02
チェコに進出した日系企業の 多くの駐在員・ご家族の憩いの場であり
特にトヨタグループにとっては 貴重な交流の場でもありました。
店長の後藤さん・看板娘の花子さん達スタッフの 真面目なご努力や
献身的なサービスにより 他の和食店にない 暖かな賑わいがありました。
今回の閉店は 誠に残念でなりませんが 心から感謝申し上げます。
ボウリング小僧 | 2009年12月28日 21:46
コメントありがとうございます。「楽しい店にしたかった。交流が生まれる店にしたかった」という後藤さんの言葉通りの店だったと思います。
増田 幸弘 | 2009年12月28日 23:18