ボヘミアの運命を決した山
2010年4月26日
プラハの東の外れ、プラハ空港の近くにビーラー・ホラ(白山)という山があります。標高は381メートルで、プラハでは二番目に高い場所です。なだらかな丘陵の一角にあたるため、山という感じはしません。
この山は歴史にその名を刻んでいます。1620年11月8日、ここでカトリックとプロテスタントの勢力が衝突したのです。「白山の戦い」と呼ばれるこの衝突は、30年戦争の幕開けでもありました。
ボヘミアの貴族らが組織したプロテスタント軍の軍勢は約2万人。対してカトリック側の皇帝軍は約2万5000人。勝敗はあっというまに決まります。2時間足らずだったといわれています。
この戦いに敗れたことから、15万人にもおよぶプロテスタントの人たちがチェコの地から追放されました。白山の戦いから1918年に独立を果たすまでは「暗黒時代」と呼ばれています。
ボヘミアの貴族らが組織したプロテスタント軍の軍勢は約2万人。対してカトリック側の皇帝軍は約2万5000人。勝敗はあっというまに決まります。2時間足らずだったといわれています。
この戦いに敗れたことから、15万人にもおよぶプロテスタントの人たちがチェコの地から追放されました。白山の戦いから1918年に独立を果たすまでは「暗黒時代」と呼ばれています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
2番目と言って、その低さに驚き。
平らな国土なんですね。
宗教戦争ってのは、日本人は分かりにくい1つですが、この丘は、立ってみたい場所だね。
いわなやまめ | 2010年4月26日 10:54
プラハばかりではなく、チェコ全土を見ても必ずしても平野ではなく、丘陵がつづく印象です。宗教戦争はわかりにくいですよね。
増田 幸弘 | 2010年4月26日 11:50