グアムの国立公園で戦争を学ぶ
2011年6月11日
ツアコン時代の23年間、世界の歴史を学ぶチャンスに恵まれてきました。
とくにエジプト文明〜グレコロマン〜東西ローマ帝国〜中世ヨーロッパにおける
太陽神信仰、ユダヤ教&キリスト教、プラス8世紀以降イスラム教の
それぞれの関係を各地で実際に目にし、また、歴史の中で宗教と密接なつながりを持ってきた
建築、音楽、彫刻、絵画などの芸術に触れ、好奇心を刺激されました。
もちろん、近代史も同様でソ連崩壊から東欧と呼ばれた諸国の独立、
アパルトヘイト以降の南ア、そしてアフリカ諸国。
現地に残る歴史のつめ痕を、その地その地で感じてきました。
そして、いまはグアムから世界を見つめています。
第二次世界大戦の歴史についても、さまざまな国で、
見て、聞いて、学んできました。
北フランスのノルマンディーや
南イタリアのナポリの上陸作戦の現場。ポツダムやヤルタの会談会場、
そして南京や上海、ビルマ(現ミャンマー)シンガポール、
北米の日系人収容所跡で。
ここグアムも、隣島サイパンと同様、真珠湾攻撃以降激戦区となりました。
1944年7月には米軍によるアサン上陸グアム奪還作戦が開始され、
この作戦が3週間後に成功します。その後、グアム・サイパンが対日本への
重要な空軍基地として使われ、あのエノラゲイもマリアナ空軍基地から飛び立ったことを
考えると、ちょっぴり複雑な気持ちになります。
◎マリアナ海溝に浮かぶ島々
グアムではいろいろな角度から、この太平洋戦争を学ぶことができます。
学びのトレッキングツアーもあります。
先日、アメリカ合衆国内務省のグアム唯一の国立公園「太平洋戦争国立歴史公園」を
訪ねてみました。ここはグアム奪還作戦の舞台となったアサンビーチに広がる公園です。
太平洋戦争国立歴史博物館では30分ほど、日本語によるビデオ上映も行なっています。
◎グアム南部のアガットにあります
◎各所に英語と日本語での案内が設置されています
◎魚雷や大砲なども展示しています
◎緑豊かでのんびりとした雰囲気の公園です
「戦争」というテーマはなかなか難しいものですが、
グアムのさわやかな青空と青く輝くビーチが心を少しやわらげてくれる気がします。
ショート&ロングステイのシニアの方はもちろん、若い世代にもぜひ、足を運んでいただきたいです。
- 桃井智子
元ツアーコンダクター。
2009年12月、思いがけずグアムへ移住することに。
以来、島でのスローな生活を楽しみつつ、ときおり、リゾート地ならではのおしゃれなレストランやバーの雰囲気も満喫。自宅ではマクロビオテック料理を作っている。
趣味は料理、ボタニカルアート、ヨーガ、マラソン、絵画鑑賞。
アクティブシニアをターゲットに、「スロートラベル」がコンセプトのコンドミニアムを開くのが夢。
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