温もりを感じるウッドアート
2020年5月 7日
木と紙の文化を持つ日本に生まれた私は、古代グレコロマンから続くヨーロッパの石の建造文化に圧倒されてきました。グアムに暮らしてからは、木の持つ温もりや手触り、風合いが自身にしっくりくるなと、しみじみ感じています。グアムにはヤシの木などをはじめ、熱帯特有の松の木や針葉樹、広葉樹など、多種の樹木が見られます。そんな中、グアム原生で世界で一番硬く成長が遅い「イフィット Ifit」というマメ科の木があります。重さがあるため、水に沈む木としても知られ、昔から建材に使われてきました。現在、グアムにて絶滅危機のため、生木を伐採することは禁じられています。
グアム南東部のイナラハンに、イフィットの木を用いた作品を展示販売する工房「ARTISTIC WOODWORK」があります。オーナーはグアムに30年以上暮らすジェネロウ夫妻。イフィットは伐採禁止なので、ジャングルを歩きながら自然に倒れたり折れた木を探して、工房まで持ち運んだもので制作を行なっているそうです。人気レストラン「ジェフパイレーツコーブ」のオーナーとも縁戚で、工房も道路を挟んだ向かいです。コロナが落ち着いたら、日本人観光客のみなさんにもおすすめしたいスポットです。☎︎671-789-2663
- 桃井智子
元ツアーコンダクター。
2009年12月、思いがけずグアムへ移住することに。
以来、島でのスローな生活を楽しみつつ、ときおり、リゾート地ならではのおしゃれなレストランやバーの雰囲気も満喫。自宅ではマクロビオテック料理を作っている。
趣味は料理、ボタニカルアート、ヨーガ、マラソン、絵画鑑賞。
アクティブシニアをターゲットに、「スロートラベル」がコンセプトのコンドミニアムを開くのが夢。
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