グアムで教会めぐり(その2)
2020年7月26日
「グアムで教会めぐり(その1)に続き、巡礼でもお遍路でもないグアムでのお参りプチトリップは続きます。コロナに負けず元気に毎日を暮らせることに感謝を捧げて、外観からのお参りですがそれぞれに歴史や文化など再発見の連続です。長い間、スペインの植民支配を受けていたグアムにて、大好きなスペインにそして欧州にふれる心の旅です。
☆タムニング地区の聖アンソニー教会。イタリアのパドヴァの聖人アントニオを祀っています。ヴェネツィアの近くのパドヴァの大聖堂内の聖人アントニオの聖遺物も忘れ難いですが、スペインのセビリャの大聖堂内にあるムリリョの描く聖人「アントニオ・パドヴァの幻想」は大好きな名画の一枚です。
☆アサン地区のニーニョ・ペルディド・イ・サグラダ・ファミリア教会。日本語に直すと主の子イエスを失くした聖家族教会。正門の上に聖家族が置かれています。グアムの教会を目にスペインの様々な教会を思い出しますが、バルセロナのサグラダファミリア教会が恋しいです。そしてフィレンツェのウフィツィ美術館にあるミケランジェロの描く聖家族が懐かしいです。
☆バリガダの聖ヴィンセント教会。スペインのサラゴサ出身の神父ヴィンセントは、バレンシア地方で殉教し守護聖人となりました。フランスでは葡萄酒の聖人として知られます。この教会は聖ロケにもゆかりがあり、その名からイエズス派であることがわかります。聖ロケはポルトガルではペストから守ってくれる聖人で、イエズス派の布教活動時に宣教師がそれぞれの布教地で健康のために祀っていたそうです。天正遣欧使節団の少年たちも訪れたリスボンのサンロケ教会にしばしタイムトリップ。
☆私のコンドミニアムからほど近いモンモン・トト・マイテのヌエストラ・セノラ・デ・ラス・アグアス教会。日本語では海の聖母教会とも呼ばれています。シンプルな教会内部を美しいステンドグラスが様々な光で照らします。インデックス写真のステンドグラスはこちらの教会のものです。海が大好きな私の暮らす地域に、海の聖母教会が置かれ、とてもうれしく思います。
まだまだ私のグアムの教会めぐりは続きます。グアムの教会を訪ねながら、私はカソリックの本場欧州を旅しているような気分に錯覚しています。
- 桃井智子
元ツアーコンダクター。
2009年12月、思いがけずグアムへ移住することに。
以来、島でのスローな生活を楽しみつつ、ときおり、リゾート地ならではのおしゃれなレストランやバーの雰囲気も満喫。自宅ではマクロビオテック料理を作っている。
趣味は料理、ボタニカルアート、ヨーガ、マラソン、絵画鑑賞。
アクティブシニアをターゲットに、「スロートラベル」がコンセプトのコンドミニアムを開くのが夢。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。