華やかさも魅力。大好き、パエリア
2020年12月15日
かつてスペインの植民地だったグアム。私はそのスペインを仕事や旅行で、数え切れないほど訪ねました。スペインの代表料理「パエリア」は、日本人にも人気ですが、パエジェーラ(鉄パエリア鍋)には美味なる海鮮だけではなく、イベリア半島の民族の歴史も詰め込まれています。紀元前12世紀、漁業交易でやって来たフェニキア人やその後のギリシャ人から伝わったオリーブやオリーブオイル、イカやタコ。紀元前3世紀より長きにわたりローマの支配を受け、エビやムール貝なども食べられるようになりました。パエリアに欠かせないサフランもアラブ文化の影響を受けています。1492年、コロンブスの新大陸発見では、パプリカやトマトなども伝わりました。これらはどれもパエリアの重要な具材となっています。
現在、グアム にはスペイン料理店はありませんが、フィリピン料理店でパエリアを楽しめます。 スペインの歴史をあらわすパエリアに、フィリピン人好みの甘いトマトソースを使用。これもひとつの民族の融合で、グアムならではの風味といえます。
- 桃井智子
元ツアーコンダクター。
2009年12月、思いがけずグアムへ移住することに。
以来、島でのスローな生活を楽しみつつ、ときおり、リゾート地ならではのおしゃれなレストランやバーの雰囲気も満喫。自宅ではマクロビオテック料理を作っている。
趣味は料理、ボタニカルアート、ヨーガ、マラソン、絵画鑑賞。
アクティブシニアをターゲットに、「スロートラベル」がコンセプトのコンドミニアムを開くのが夢。
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