グアムの洞窟壁画
2021年4月11日
添乗員時代、実物を見ることはできませんでしたが、旧石器時代末期のクロマニョン人によって描かれたスペインのアルタミラ洞窟壁画、フランスのラスコー洞窟壁画のバイソンや鹿やイノシシなどの動物の図柄モチーフが好きで、古代ロマンへ思いを馳せていました。
先日、グアム南部のイナラハンに3000年近く前に描かれたという洞窟壁画が残っていると聞き、さっそく出かけてみました。旧石器時代末期の洞窟壁画と比べると、まだまだ新しいとはいえ、3000年近く前に描かれた壁画を間近で見られることはとても魅力的です。先住民族チャモロの人々によって伝承された伝説はいくつもありますが、イナラハンの洞窟壁画にイナラハンのガダオ酋長の伝説が残されています。(北のマラグアナ酋長と南のガダオ酋長で、最強の男を競う力較べを行ない、最終的に平和に勇敢に共栄した)
長い年月荒波にさらされ削られた岩場を進み幅3m、高2m、深さ6mの洞窟内に入ると大小さまざまな20以上の絵や幾何学的な文様を見ることができます。白い珊瑚石灰と樹液の混合物でエッチングされ、洞窟内に奇跡的に残っています。
この様な遺跡は、今も島北部などにも数カ所残っていますが、「かっては、あらゆる場所に描かれていたのだろうなぁ」と、いにしえのロマンの世界に浸り、しばしガダオ洞窟の中に佇みました。
難易度の高いハイキングではないので、ツーリストの方にも、ぜひ訪れていただきたいです。
- 桃井智子
元ツアーコンダクター。
2009年12月、思いがけずグアムへ移住することに。
以来、島でのスローな生活を楽しみつつ、ときおり、リゾート地ならではのおしゃれなレストランやバーの雰囲気も満喫。自宅ではマクロビオテック料理を作っている。
趣味は料理、ボタニカルアート、ヨーガ、マラソン、絵画鑑賞。
アクティブシニアをターゲットに、「スロートラベル」がコンセプトのコンドミニアムを開くのが夢。
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