釧路・八千代本店/小樽夜店散策
2008年11月20日
11月8日、札幌からJR特急で約4時間、道東の街・釧路に取材に行ってきた。取材したのは、「道東・乳がんフォーラム」。乳がんの検診(特にマンモグラフィ検診)を一人でも多くの人に受けてもらいたいということで開催されているフォーラムだ。夕方、フォーラムが終了して早速食事に行ったのが、創業大正15年、道内で最も歴史のあるすし屋として知られる道東の名店「八千代本店(末広町3丁目5番地)」。JR釧路駅からタクシーで5分程度。握ってくれたのは、かつて札幌にも修行に来てたという登坂浩幸さん。登坂さんの祖父が同店の創業者のようだ。
この日のネタケースには、道東ならではの旬の海の幸、ますの助やめんめをはじめこの時期のうまいネタがズラリと並ぶ。この地の地酒「福司(ふくつかさ)」を片手に、この上なく幸福な気持ちになりながら、札幌へ戻るJRに乗車。自宅は小樽なので、札幌で乗り換えさらに約1時間。釧路を出て5時間もたつと、さすがに酔いもかなりさめていた。
11月12日、北海道発祥のスポーツ、パークゴルフのリポーターとしてTV・ラジオ・新聞などで活躍するタレント、のしろや秀樹さんが小樽で、地元の人(オヤジ)が地元の店で飲む姿をリポート。その姿をボクが取材するということになる。
のしろやさんが取材するのは「鉄道で旅する北海道」というこれから創刊される雑誌(全国誌の2ページ。JR札幌駅から11時35分発の列車で真昼間から小樽に酒飲み取材に出かける「のっキー」ことのしろや秀樹さん。最初に行ったのはかつての小樽三大網元の一人、白鳥家の別邸を昭和49年に蕎麦処として再生したという蕎麦の名店「そばの藪半(やぶはん)」。木骨軟石張りの石蔵と和服の女将さんのせいか、スタートから蕎麦と日本酒ですっかり気持ちの良くなっているのしろやさん。
次に行ったのは「テイスティングバー(立ち飲み)隠れ蔵」という、1階は酒屋さん、2階は立ち飲みという組み合わせの店。まさに地元のオヤジたちが、1枚200円の食券を片手に、日本酒&カンヅメを味わいながら、オヤジトークを繰り広げるスペースなのだ。地元オヤジ連合3人と、のしろやさんのオヤジ座談会は初対面とは思えないほどの盛り上がりを見せた。
この酔いどれ状態で次に向かったのが「屋台村レンガ横丁」。12店舗ある屋台の中でもこの屋台村ができたときから唯一残っているお店「ひととき」に乱入。そこの常連客やママさんとの出会いに大満足ののしろやさん。札幌には有名なナイトスポット「ススキノ」があるが、それらとは、ひと味もふた味も違う奥深さや人の温かさ、どんな変わった店があるのかわからない底知れなさが、夜の小樽の醍醐味かもしれない。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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