道南 森町・ポン太のアスパラガス
2009年3月21日
今、映画化2作目で話題になっている「20世紀少年」。映画は実写だが、原作の方はマンガで、ボクも含め昭和30年代前半に生まれた人には、臨場感いっぱい、感動いっぱいで読める。個人的にはここ数年で読んだマンガの中では一番面白いと思っている。昭和30年代前半に生まれたボクたちと同じくらいの年代の主人公とその仲間たちは、まさにその時代に子どもだった人たちだけが味わえる驚きや感動が今は50歳前後のすっかりオヤジになってしまったボクたちのハートにドンピシャで迫ってくるのだ。
主人公たちは幼なじみの仲良しグループで、大阪で万国博覧会があった1970(昭和45)年に小学生だった彼らが大人になり、子どものころの記憶をオーバーラップさせながら物語りは進んでいく。多分、これを読みながらボクなんかも豆腐屋の息子だったアイツはどうしているかなー、かくれんぼして泣いた彼は元気かなー、なんて考えちゃうのだ。
そういえばボクたちの年代だと、親が○○屋を営んでいるというケースが少なくない。金物屋、魚屋、本屋、文房具屋、畳屋、雑貨屋という具合だ。そんな幼なじみの一人に親が林業を営んでいる木村君がいた。ボクは小さなころから高校に入学したころまで背が小さく、バスケットボールをやっていた彼は中学生のころから背が高かった。どこかタヌキに似たルックスから、みんなにポン太というニックネームで親しまれていた彼とは、お互い30代になってから20年ぶりくらいに会った。彼は親から継いだ林業が斜陽傾向にあることから別な仕事を模索、ある日突然復活し、TVでその姿を見ることになった。もう2、3年前になるがTVグルメ番組「どっちの料理ショー」でそのこだわり食材「ポン太のアスパラ」(http://pontaaspara.com)を説明しているのは、まさに幼なじみのポン太なのだ。この番組で全国的に紹介されるほどクオリティーの高いアスパラガスをつくったとは驚き。その後もいろいろなメディアで紹介されているようだ。
もちろん、ボクも毎年4月中旬くらいにはネットで予約を申し込む。スーパーで売っているアスパラよりは高価だが、鮮度の良さ、おいしさ、歯ごたえ、どれをとっても抜群。あの中学校の時の同級生、ポン太は今日も函館方面にある森町というところで、ポン太のアスパラガスづくりに汗を流している。ちなみにボクたちのような50歳代になると体のあちらこちらにダメージがあるが、グリーンアスパラはグルタチオン、ルチン、アスパラギン酸など疲労回復や老化防止に役立つ成分がいっぱい詰まっているそうだ。そろそろ旬の北海道産アスパラガスが味わえそうだ。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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