旧双葉小学校史料館「雪月花廊(せつげっかろう)」
2009年7月21日
札幌から車で約90分。喜茂別町というところに、廃校になった小学校の校舎を活用してちょっと変わった施設をつくった人がいる。東京出身の今関安雄さん(52)だ。今関さんはテレビやラジオにもよく出演する北海道ではちょっとした有名人。現在もエフエム北海道で「トト流田舎便り」という番組を放送している。
26歳で東京から札幌に移住。アンティークの販売から店舗の企画、設計、家具の販売。そのほかいろいろなイベントを開催したと思ったら駄菓子、駄玩具の店を始めたりと、その活動ぶりはめまぐるしくて、友人であるボクもいつもビックリ状態。そんな今関さんが家族みんなで廃校になった小学校に住みながら、小学校全体を時間をかけながら、ある種のアミューズメント施設にしたのが、旧双葉小学校史料館「雪月花廊」だ。
当時の教室を使った懐かしい昭和20~30年ころの映画ポスターや貴重なブリキのおもちゃ、駄菓子などを集めたスペースなどは昭和のムードでいっぱい。まるでタイムスリップしたような感じだ。ほかにも昔懐かしいロックを聴きながらビリヤードやダーツを楽しめるRock Bar、体育館の一部を男女別の畳敷きにしたライダーハウス(1泊寝袋持参で500円)、敷地内の校長住宅(4LDK)を貸しロッジにしたり、施設内にも簡易宿泊スペース(1泊3000円~)やカフェレストラン・お風呂もある。
廃校になった学校の再利用というのは、全国的にもかなりの数があるが、今関さんのスゴイところは、手弁当で手伝ってくれる人を集め、何よりも自分で汗を流しながら、大工仕事から、力仕事まで、何でも上手にこなしてしまうことだ。
なんだか自然に囲まれ、ゆったりとした時間を楽しむことの豊かさを感じさせてくれる、そんな今関さんの生きざまを象徴しているような施設なのだ。(〒044-0461 北海道虻田郡喜茂別町中里392 TEL&FAX:0136-33-6067、http://kyufutaba.net)
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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