道南・函館の焼酎BAR Oggi
2010年5月 6日
最近、仕事で北海道でも最も古くから栄えたことで知られる街、函館に行くことが多くなった。札幌からは車で4時間半、特急列車では3時間15分ほどで到着。僕はこの函館で生まれ、高校を卒業するまで函館で過ごした。母校は函館山の麓にある函館西高校で、観光客に最も人気のある元町エリアが学生時代の遊び場だった。高校の大先輩が北島三郎、一年後輩が芥川賞作家として知られる辻仁成になる。北島三郎先輩には渋谷のNHKホールで数年前インタビューしたことがあり、今でもその時の感激は忘れられない。辻さんとは残念ながら接触したことがない。ただ辻さんの作品を読んでいると僕もそうだったように、この函館の元町エリアをとても気に入ってるということがよくわかる。ほっと安心して歩ける、そしてどこまでも懐かしさを感じさせてくれる坂道、古いエキゾチックな建物、坂の上から見える海。こんなところに住みたいと感じてしまうのだ。
先日新聞で見た記事に日本で一番住みたい街に函館が選ばれたとあった。この街の魅力を書き出すときりがない、というかそのくらいこの街が好きで、いつかこの街にまた住んでみたいと僕は思っている。石川啄木は死ぬときは函館で死にたいと言ったとのこと。今は函館から離れてしまっているが、という人の中には函館にまた戻ってきたいと思ってる人は少なくないのではないだろうか。
函館は食べ物の美味いところとしても知られている。とくに有名なのはイカの新鮮さだが、ほかにも美味い食べ物、店がたくさんある。今回の出張で寄ったのは、現在の函館の一番の繁華街である五稜郭公園前と呼ばれるエリア、地元の人たちから丸井さんと呼ばれているデパートのむかいにある、焼酎BAR Oggiという店。九州は宮崎の焼酎がこれでもかというように100種類並んでいる。美人オーナーの浜田純子さんがOLをやめてカフェバーをやろうとして、最終的に行き着いたのが何故か焼酎バー。オープンして4年目になる。
お客さんには独身の男性、女性が多く、この店で出会い結婚したカップルもいるそう。地元の人が和気あいあいとカウンターで話す。旅行客がひょっこり立ち寄り、地元の人たちと触れ合う。そんな店なんだろうな、と思いながら、カウンターに座り、地元の人たちと話しながら、焼酎ではなく美味い日本酒にすっかり酔っ払い親父になっている僕だった。
焼酎BAR Oggi 函館市本町25-13五稜郭ビル5F 電話0138-53-1216 日曜定休
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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