○鮨(まるずし)
2012年4月23日
最近、ボクのまわりで話題になることが多かったミシュラン。4月20日、ついに「ミシュランガイド北海道2012特別版」が、そんなにお値段するんですね価格2310円(税込み)で発売され、けっこう売れているらしい(ボクはまだ買ってませんが)。本の発売前に、新聞やテレビなどで一部発表されたレストランの名前と星の数。3つ星4店、2つ星13店、1つ星52店を含む道内699店が紹介されている。意外だったり予想通りだったりいろいろな思いが当事者はもちろん、利用客たちサイドにもあったりする。
個人的には1つ星という評価よりレベルは上と思える店の1つが「○鮨」だ。札幌のススキノで名店中の名店と言われる同店。平成元年にオープンして、現在は店主の川崎武司さんと銀座で修行して戻ってきた息子の純之亮さんと2人で握っている。お店はカウンター9席のみのぜいたくな空間なので、当然ながら要予約。予算はボクのように、そこそこお酒を飲みながらすしを楽しむというスタイルだと、ひとり1万5千から2万円という感じ。
店主の川崎さんがつくる江戸前握り。素材の固さ、形、香りなどを計算しつくした熟練の技で見せてくれる。例えば同じカズノコでも、川崎さんが出すのは干しカズノコ。浜風と太陽で色の濃さを増し、べっ甲色に変わった干しカズノコを、一週間かけて塩水と真水で戻していく。凝縮されたうま味と独特の甘味、歯ざわりは食するものを魅了する。「すしはシャリとネタを一緒に食べた時の味わいが大切。固すぎるネタは握りにはふさわしくない」と川崎さん。予約がとれてよかった!と思わせてくれる一軒だ。
○鮨 札幌市中央区南6条西4丁目
電話011-552-6266 営業時間/17時~21時(入店)
日曜・祝日定休
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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