函館駅前に昭和の街並みを見つけたのだ
2019年12月12日
12月1日、JR函館駅前に複合商業施設「HAKOVIVA(ハコビバ)」がオープンした。
261室のホテルを中心に店舗、カフェなど19店舗で構成。
大和ハウス工業の複合ビルで函館駅前の新しい顔として注目されている。
そんな新聞記事を見て、出張ついでにHAKOVIVAをのぞいてみた。
特に個人的に好きなのは昭和の街並みを再現したという「函館駅前横丁」だ。
昭和34年生まれの僕にするとやはり記憶に残る函館駅前、
大門と呼ばれ華やかだった時代の街並みと比較すると、よりレトロな感じが強く、
これは昭和20年代くらいなのかなとイマジネーションをふくらませた。
それほど広いスペースではないが、十分に昭和を感じさせてくれるスペースだ。
北海道でも最も古くから栄えた町。海外からの文化が先を争うように入ってきた函館も
今ではピークだった1980年頃の人口32万人を2割以上下回る25万人ほどに減少している。
いつも住みたい街のアンケートがあると、全国トップクラスになる街ではあるが、
世の中の少子化の流れや、さまざまな理由による人口減少にストップをかけるのが非常に困難なようだ。
だからといって函館市民は元気がないのかといえば、まるでそんなことはなく、
今も北海道の道南の中心都市として、また最も首都に近い北海道の街として、
変わらぬプライドを持っているのが函館市民なのだ。
今では北海道を代表する観光都市としてさまざまな観光誘致活動を続けている函館だが、
このHAKOVIVAが新しい函館観光のコンテンツの一つになるであろうことは容易に予想できる。
春の日差しの中で、このへんをゆっくり見て歩いたら気持ちいいだろうなーと、僕は函館を後にした。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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