いい感じの焼き鳥屋で、反省なのだ
2022年4月26日
グルメ系の取材の中でもブログ的なものの場合、注意しなくてはいけないのが、ついつい調子にのり、写真を撮影する前に食べてしまったりすることだ。これは自然体になり心底その食を味わおうとする素直な気持ちが、仕事でもあるのだという意識を上回る時に起きる現象なのだ。もちろん、ベテランライターである僕に限ってそんなことはあり得ないと思いたいところだが、実はそんなことが数えきれないくらいあるのだ。今回も今日は絶対に食べる前にシャッターを切るのだという強い気持ちでいたはずなのに、撮影したのはわずかなカットで、あとは撮影する前に胃袋に宅配便のように届けられてしまったのである。生まれてきて63年、常に日々反省を繰り返してきてるのであるが、その反省が生かされていない残念な結果になってしまったのだ。
今回紹介するのは、札幌はススキノ 、札幌市中央区南6条西4丁目5-5 高瀬ビル1階の「ワインと串とおばんざい うさぎの焼き鳥」だ。白レバーが特に美味いと友人から聞き、初めて入ってみた。ビルの1階で入りやすく、女性に人気のおしゃれな店内。焼き鳥といっても煙も臭いもなく、じっくり寛げる雰囲気の30席くらいの店だ。この日に出てきたお通しは上品な味付けのモツ。
そして早速、友人に聞いていた「とろける白レバー(低温調理)」をオーダー。その名の通りゴマだれを付けて口に入れると舌の上でとけていくのである。この絶品肉刺しはまさに日本酒にピッタリ!
早くもこの段階で仕事であることを半分忘れつつ、次に出てきた「かしわ(正肉)」と昭和のムードいっぱいの「赤ウインナー」を撮影したところあたりまでがギリギリセーフ。
以降に食べたおばんざいや手羽先などは味の記憶だけで、撮影するのを忘れてしまったのだ。ちなみに平均単価は3000円くらいで、僕は生ビール2杯、日本酒2合、ハイボール1杯と料理で5000円弱のお会計。またもや、やらかしてしまったかと、人通りがちょっと少な目のススキノ
をトボトボ歩く僕だった。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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