49年振りに後祭が、150年振りに大船鉾が復活の祇園祭
2014年7月22日
毎年、7月は祇園祭一色に染まる京都・四条烏丸界隈。
今年は例年とは一味違う祇園祭なのをご存知でしょうか?
まずは、150年振りに姿を見せる大船鉾。
弊社のすぐ近くの場所に建っているのですが、一目見ようと多くの人が集まっています。
船に押し寄せる波のような人、人、人…
そして、今年は後祭(あとまつり)が49年振りに復活。
例年は14・15・16日の宵山、17日の山鉾巡行という流れですが、
こちらが前祭(さきまつり)となり、後祭としての宵山が21日・22日・23日に、山鉾巡行が24日に行われるのです。
今までは32基の鉾が一斉に建ち並び、17日にすべての山鉾の巡行が繰り広げられていましたが、
今年は前祭の21基、後祭の10基にわかれて行われています。
四条東洞院の長刀鉾のバックにTOKYU HANDSが見えるのも、今年が初めてです。
17日の山鉾巡行は、仕事の昼休みに新町錦の通りから少しだけ観ることができました。
この先、四条新町の交差点では、巡行の最大の見どころである「辻回し」(山鉾の方向転換)が行われます。
辻回しは、四条河原町や新町御池などの交差点でも観ることができます。
友禅染をはじめ、ペルシャ絨毯やベルギーの織物などさまざまな国の装飾品で飾られた山鉾は、“動く美術館”とも言われています。
また、例年は14~16日の宵山3日間が歩行者天国となり、烏丸通や錦小路通を中心に露店がひしめきあっていましたが、今年は15日と16日のみ。
21~23日の後祭の歩行者天国は設定されず、こちらは露店もありません。
いつもは交通規制や人の波に遮られて、お目当ての山鉾までなかなか辿り着くことができませんでしたが、
今年は少し落ち着いた雰囲気で、ゆっくり楽しむことができた気がします。
露店の環境に配慮した「エコ屋台村」が登場するのも特徴(各日17時から22時。雨天決行)。
リデュース(再生)・リユース(再利用)可能な食器を使うことにより「ごみゼロ祭り」を目指す取り組みです。
前祭では、ゴミの分別回収拠点「エコステーション」を約40ヶ所開設。
「祇園祭りごみゼロ作戦実行委員会」さんによって、エコ屋台村以外のリユース食器の回収も行われました。
前祭の「エコ屋台村」は丸池藤井株式会社さんのみでしたが、後祭では丸池藤井さんのほか、
京都芸術センターグラウンド、風呂敷専門店・唐草屋前(宮井株式会社さん)、山音株式会社さん、新風館3階ビアテラスでも展開されます。
新風館のビアテラスでは、地ビールなどのコラボ企画もあるそうですよ。
エコといえば、今年も夏休み期間中に、京都市内を走る9つのバス社局と嵐電(京福電鉄)で「ecoエコサマー」が実施されます。
降車時、運転手さんに「エコサマー」と伝えると、保護者1人につき小学生2人までの小児運賃が無料になる、太っ腹な企画です。
後祭のほか、8月の大文字送り火や京の七夕など、京都の夏の風物詩を楽しみませんか。
市内観光は、環境にもお財布にもやさしいバスでどうぞ!
★京都市観光協会のホームページ
https://www.kyokanko.or.jp/gion/
★京都市交通局(エコサマー)のホームページ
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000168345.html
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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