京都屈指のパワースポット「日向大神宮」
2020年9月14日
京都も秋の雲に変わり、季節の移ろいを感じる今日このごろ。
先週までと比べて、グッと過ごしやすくなった気がします。
気候が落ち着いてくると、外の空気を吸いたくなってきますね。
先週末、早起きをして近場のパワースポットへ出かけてきました。
まずは、蹴上のインクラインへ。
かつて、滋賀から京都へ、船を台車に乗せて運ぶために敷かれていた傾斜鉄道の跡です。
インクラインの下をくぐるようにして、「ねじりまんぼ」と名付けられたレンガ造りのトンネルがあります。
船と台車の重みに耐えられるように設計されたもので、全国でも珍しい形状なのだとか。
インクラインは国の史跡で、紅葉のシーズンは混雑しますが、今の時期は落ち着いて散策できます。
この日は少し雨もパラついていたので、なおさら人影が少なかったのかもしれません。
今回の目的地は、インクラインから歩いて10分ほどの山腹にある「日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)」です。
京都にいながらにして、伊勢神宮にお参りしたのと同じご利益を授かることができるといわれる神社。
京都最古の神社のひとつといわれ、なんと起源は487年ごろです。
平安遷都の794年よりもさらにさかのぼること......古墳時代ですねー!
神明造の社殿は神社建築の初期に見られたもので、京都でも希少なものだとか。
境内の外宮や内宮は伊勢神宮と同じ配置で、「京のお伊勢さん」ともよばれています。
内宮には、伊勢神宮と同じ「天照大御神(あまてらすおおかみ)」が祀られています。
内宮の右側にある影向岩は、神様が降臨するといわれている場所だとか。
その横の山道を5分ほど登ると、「天の岩戸」にアクセスできます。
岩穴のなかに「戸隠(とがくし)神社」が鎮座しているので、お参りしました。
こちらに祀られているのは、古事記や日本書紀に登場する「天手力男命(あまのたちからおのみこと)」。
天照大御神が岩戸に隠れていたときに、持ち前の腕力で岩戸から引っ張り出したといわれる神様で、闇となっていた世の中に光を取り戻したと伝えられています。
岩穴をくぐって奥に抜けると、心身のけがれが払われ、開運や厄除けのご利益があるそうですよ。
さらに、案内板に沿って階段を登ると、15分ほどで伊勢神宮遥拝所の鳥居に到着。
鳥居は伊勢神宮のある南東を向いて建てられ、反対方向の北西に平安神宮の大鳥居が目に飛び込んできます。
一直線上に、天智天皇陵、日向大神宮、平安神宮、京都御所が配置されているとか。
京都御所のさらに後方には左大文字(大北山)を望み、目に見えない絶大なパワーを感じます。
日向神社には、出雲大社の神様・大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られた「福土神社(ふくどじんじゃ)」も。
縁結びのご利益で知られ、願いごとは「かわらけ」とよばれる素焼きのお皿に書いて納めます。
さらに、五穀豊穣の「神田稲荷神社」、安産祈願の「花祭(かさい)神社」、交通安全の「猿田彦神社」、芸事上達の「天鈿女(あめのうずめ)神社」、学問向上の「朝日天満宮」、商売繁盛の「恵美須神社」など、古事記や日本書紀でおなじみの神様が祀られた境内社があちこちに!
最寄りの蹴上駅からもアクセスしやすい場所にありながら、意外に知られていない京都屈指のパワースポット。
この秋、ぜひお参りしてみてはいかがでしょうか。
【日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)】
京都市山科区日ノ岡一切経谷町29
京都市営地下鉄蹴上駅から15分
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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