愛らしく、おいしい鬼
2021年1月31日
京都からこんにちは。賀茂ナス子です。
2月の節分が過ぎると、暦のうえでは春ですね。
まだまだ寒さは続きそうですが、春のはじまりはうれしいものです。
毎年、節分会や節分祭が盛んな京都。
コロナ禍の今年は追儺式(鬼やらい)や豆まき行事、甘酒の振舞いなどは中止になる社寺が多いようです。
というわけで、おうち時間が増える今年の節分。
鬼には会いに行けませんが、うちの中で味わいたい鬼を見つけました。
明治41年(1908)創業、豆菓子の老舗「豆富本舗」の「鬼のへそ」。
名前のとおり、鬼の「へそ」がモチーフになっています。
京都のお菓子「パサン」にも似た、シンプルな味わいの焼き菓子です。
袋にたくさんの「へそ」が詰まっていて、雷さまもよろこびそうですね!?
「鬼に金棒」は、金棒のごつごつした感じが玄米で表現された、香ばしい焼き菓子。
油で揚げていないので、口あたりも軽く、何本でも食べられそうです。
このほかにも、「鬼のつの」「鬼の涙」「鬼のあしあと」など、遊び心あふれるお菓子がたくさん!
一つひとつのパーツを通して浮かび上がってくる鬼の姿を想像するのも楽しいひととき。
豆をまかずに、うちの中へ招き入れたくなってしまう愛らしさです。
愛らしい鬼は、京の台所・錦市場にもいました。
旬の京野菜や新鮮な野菜・果物が並ぶ「錦 河一(河市商店)」の「節分セット」です。
金時人参が鬼の顔に飾り切りされていて、強くもやさしい表情をしています。
鬼などが入った枡も大根でできていて、そのまま食べることができるそうです。
食べるのが申し訳ないような鬼たちですが、食べて厄払いしたいと思います。
新型コロナウイルスも追い払って、穏やかな春を迎えることができますように。
■豆富本舗(まめとみほんぽ)
京都市下京区東中筋通七条上ル文覚町387
市バス停堀川七条下車、徒歩3分、またはJR京都駅から徒歩8分
■錦 河一(にしき かわいち)
京都市中京区錦小路通柳馬場東入ル東魚屋町177(錦市場内)
阪急京都河原町駅から徒歩5分
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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