真如堂から宗忠神社へ
2021年3月30日
京都からこんにちは。賀茂ナス子です。
今年は桜の開花が早く、あちこちで満開を迎えています。
穴場を探す、人が少ない早朝や夕方に訪れるなど、密にならないように出かけたいですね。
浄土寺にある真如堂(真正極楽寺)では、山門(赤門)から境内まで桜色に。
本堂の南側にある桜は江戸彼岸という品種で、「たてかわ桜」とよばれています。
徳川家光の乳母・春日局が父・斎藤利三の菩提を弔うために自ら植えたとか。
三重塔の枝垂れ桜も見事で、どこを見ても絵になります。
本堂の裏手には青もみじも芽吹き、ピンクとグリーンのアーチの下を歩くことができますよ。
真如堂では、4月4日(日)まで「大涅槃図特別公開」が行われています。
「涅槃(ねはん)」とは、苦しみから解放された悟りの境地を意味する仏教用語。
お釈迦様の入滅(逝去)も「涅槃」とし、入滅の様子を極彩色で描いたのが「涅槃図」です。
真如堂の涅槃図にはさまざまな生き物も細かく描かれ、その数は日本で最多なのだとか。
この「大涅槃図特別公開」を拝観した人に、「はなくそ」が授与されます。
「はなくそ」は漢字で「花供曽」と書き、仏様へのお供えものの「花供御(はなくご)」が由来とも。
無病息災にご利益があるとされる、由緒正しい あられ菓子です。
真如堂の「花供曽」は、京のおせん処 田丸弥によって作られているもの。
真如堂では「大涅槃図特別公開」の参拝者のみへの特別仕様ですが、店頭では1年を通して販売されています。
国産のもち米と沖縄県産の黒糖を使用した素朴な味わいで、食べ出すと手が止まらなくなるおいしさ。
"お釈迦様の鼻くそ"をいただくことで、功徳を授かるともいわれているとか。
真如堂の山門から西に歩くと、正面に宗忠神社の石段が出現。
こちらでも桜が満開を迎えています。
岡山県にルーツを持つ古社で、正参道の入口では逆立ちをした備前焼の狛犬が!
社務所では、本物の犬のコロが"生きた狛犬"として神社を見守っているとか。
石段や神楽岡からは大文字山を望み、京都らしい情景が広がっています。
北門を出て向かいにある竹中稲荷社の参道や鳥居にも桜のアーチができ、まさに春らんまん。
こちらの境内も、桜越しに大文字山を一望できるビュースポットです。
吉田神社や、くろ谷金戒光明寺などにも近く、散策にもおすすめです。
感染症対策を万全にお出かけくださいね。
■京のおせん処 田丸弥 本店(きょうのおせんどころ たまるや ほんてん)
京都市北区堀川通今宮下ル西入ル紫竹東高縄町5
市バスまたは京都バス停東高縄町下車、徒歩2分
田丸弥 公式ウェブサイト
■真正極楽寺 真如堂(しんしょうごくらくじ しんにょどう)
京都市左京区浄土寺真如町82
市バス停真如堂前下車、徒歩5分
真如堂 公式ウェブサイト
■京都 神楽岡・宗忠神社(きょうと かぐらおか むねただじんじゃ)
京都市左京区吉田下大路町
市バス停錦林車庫前下車、徒歩10分
宗忠神社 公式ウェブサイト
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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