国宝・石清水八幡宮へ(後編)
2021年4月30日
京都からこんにちは。賀茂ナス子です。
京都にも3度目の緊急事態宣言が発令されました。
これ以上感染が拡大しないよう祈りながら、せっかくのGWもおうち生活の日々になりそうです。
今回の記事は前回の続きですので、緊急事態宣言前のお出かけレポートになります。
世の中の誰もが、どこへでも気ままにお出かけができる日々に戻りますように。
男山の山頂に建つ御本殿に参拝するまでも、見どころがいっぱいの石清水八幡宮。
御本殿は内殿と外殿、相の間からなる八幡(はちまん)造で、現存するなかで最古で最大規模だとか。
御本殿を含む10棟と棟札3枚が国宝に、摂社5社と総門3門が重要文化財に指定されています。
現在の社殿は、3代将軍・徳川家光によって寛永11年(1634)に造営されたもの。
御本殿の内殿と外殿の間には、織田信長が寄進したという黄金の雨といが架けられています(通常非公開)。
さらに、信長が寄進したという「信長塀」や、樹齢700年近い「楠木正成の楠」など、貴重な文化財もたくさん。
こちらの御本殿、よく見ると中央より少し西向きに配されています。
これは参拝者が帰る際、神様に向かってに背を向けないようにという配慮なのだとか。
また、丑寅の鬼門(東北)を封じるため、社殿の石垣が切り取られた造りになっています。
"はちまんさん"のお使いといえば、鳩。
一の鳥居から楼門、御社殿など、境内のいたるところに神鳩の姿を見ることができます。
もちろん、おみくじやお守りなどの授与品も、鳩のモチーフのものが中心。
絵馬はエジソンが描かれたものもありますよ。
また社殿の、鳩だけでなく、龍や虎、猿、鹿など、さまざまな動物の姿も見られます。
なかにはゾウやサイなど、当時の一般人がまだ目にしたことのなかった動物も。
職人さんたちが文献を見たり、想像力をふくらませたりしてその姿を再現したとか。
なので、ゾウの足の裏には肉球が!?
猫のように、身軽な生き物のような感じがしますね。
さて、行きは表参道を20分かけてのぼってきたナス子ですが、帰りも歩いて下山することに。
その前に立ち寄りたいのが、ケーブル八幡宮山上駅の前にある男山展望台。
嵐山の渡月橋や愛宕山、京都タワー、比叡山、城陽市などが目の前に広がる絶景スポットです。
京阪電車や京都縦貫道路を走る車も身近に感じられます。
この日は曇り空でしたが、晴天時はさらに遠くまで見渡すことができるそうですよ。
ここからの景色を見るために何度も訪れたくなってしまいます。
地元のボランティア団体「NPO法人 八幡たけくらぶ」が管理している男山展望台。
手づくりの竹細工がいたるところに展示され、竹のまちというのが伝わってきます。
さて、この日は京阪電車の「1日観光チケット」を使って出かけたナス子。
特典として、石清水八幡宮では「竹製 鳩ストラップ」が授与されました。
チケットには男山ケーブルの乗車料金も含まれているので、ケーブルに乗らずに歩いたナス子はお得ではなかったかも!?
世の中が落ち着いたら、ぜひ京都府の八幡市にも足を運んでみてくださいね。
■男山展望台(おとこやまてんぼうだい)
京都府八幡市八幡平ノ山
ケーブル八幡宮山上駅からすぐ
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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