狸谷山不動院へ(後編)
2021年5月31日
梅雨の晴れ間の京都からこんにちは。賀茂ナス子です。
先日訪れた、一乗寺の狸谷山不動院。
「タヌキダニのお不動さん」として、厄除け・交通安全祈祷、がん封じにご利益があるといわれています。
ここから長い坂道と250段の階段を上ります。
坂の途中にも、見どころがいっぱい。
武蔵が心の剣を磨いたという「修行の瀧」へ案内する石板。
車のお祓いをしてくれる「交通安全自動車祈祷殿」も見えます。
「健康階段」とよばれる250段の階段をのぼります。
参拝の際は、歩きやすい靴や服装でお出かけくださいね。
坂を上ると出迎えてくれるのが、鳥居前にずらりと並ぶ信楽焼のタヌキ!
いろいろな表情やポーズのタヌキさんに見入ってしまいます。
気になるタヌキさんはいましたか?
何かに化けようとしているのか、ぺちゃんこのタヌキさん。
顔が苔にまみれたタヌキさんにも物語を感じます。
これらのタヌキさんたちは、狸谷山不動院の方が置いたのではなく、知らぬ間に集まってきたのだとか。
タヌキたちは「勝手に動く」ともいわれるなど、不思議なスポットです。
また、「タヌキ」は「他抜き」に通ずることから、スポーツ選手からの信仰も厚いそう。
かつて、優勝祈願に訪れた阪神タイガースを日本一に導き、優勝記念の石碑も建てられています。
連なる鳥居も圧巻です。
鳥居の先には、弁天さんをまつる「白滝弁財天」が。
250段の階段の途中には、「今、何段目」と教えてくれるタヌキさんも。
七福神もいらっしゃいます。
「迎え大師」とよばれる、弘法大師(空海)像も出迎えてくださいます。
弘法大師の腰や足元には、小さな「健脚わらじ」が。
参拝者の健脚を祈願してくださっているそうですよ。
タヌキさんを探しながらのぼるのも楽しいですね。
弘法大師やタヌキさんに励まされながら、250段を目指します。
男性の主な厄年である42歳。
それと同じ42段の「男厄坂」をのぼるとゴールです。
のぼり切りました!
本堂や授与所などはこちらにあります。
懸崖造りの本堂は、清水寺の舞台と同じ造りといわれています。
本堂の拝観は500円ですが、高校生までは無料で拝観できます。
舞台からは洛北を一望できますよ。
京都の人でも知る人が少ないという、穴場のスポットです。
参拝の帰りに、一乗寺の「ぎお門」で、ざるそばをいただきました。
もちろん、「たぬきそば」もあります。
早くアクリル板やマスクを外して食事ができる世の中に戻ってほしいものですね。
■狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)
京都市左京区一乗寺松原町6
叡山電車一乗寺駅から徒歩15分
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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