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博多→鹿児島、列車の旅

2008年10月22日

4回目の「ぶらっ人from福岡」は、博多駅(福岡市)から列車を使って鹿児島までの鉄道旅行をご紹介しましょう。現在、福岡→鹿児島は特急電車+九州新幹線で最速2時間12分。航空機は45分ですが、鹿児島空港は市内から離れているので、かなりの人が列車を利用しています。建設が進む2011年の九州新幹線全線開通により、博多―鹿児島中央は1時間20分に、新大阪―鹿児島中央は4時間を切って結ばれる予定です。

    1 霧島・指宿のんびりきっぷ.JPGのサムネール画像       

 

 

今回の列車旅は、単純に特急+新幹線往復でなく、「霧島・指宿のんびりきっぷ(12000円)」を使い日本三大車窓を望むローカル線も加えた旅です。同切符はフリー区間が広く取られ、片道新幹線を利用できるのもGOOD。往復新幹線割引切符(2枚きっぷ)が15600円ですのでお得感も。

まず、人吉(熊本県)までの列車旅をご紹介しましょう。

    2 リレーつばめ.JPGのサムネール画像

 

 

九州新幹線工事中の博多駅から乗り込むのは「リレーつばめ」。鹿児島に直行する際は、新八代で九州新幹線「つばめ」に乗り換えます。JR九州の列車は工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が内外装を手掛け高い評価を得ています。また、優等列車には客室乗務員(つばめレディ、ゆふいんの森レディなど)が乗り込み、満足のいくサービスが人気です。

  3 リレーつばめ 普通車.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像          

「つばめ」は昭和初期から高速列車の代名詞。栄光の列車名を受け継ぐ「リレーつばめ」787系も、ダークグレーの迫力ある外観に、高級感あふれるインテリアが特徴です。写真は通常の普通車ですが、4号車普通車は、以前のビュッフェを改造したドーム型天井の開放室(シートピッチが広い)と4人用セミコンパートメントに分かれています。

 

 

 

 

 

   4 リレーつばめ グリーン車個室.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

おすすめは、4人定員のグリーン車個室。1人シートとソファがあり、4人でもゆったり使え、中から鍵もかけられ携帯電話もOK。料金はグリーン料金2人分(3060/運賃・特急券別)なので、4人で割ると1人765円!これでドリンクサービスなどが付きますので非常にお得です。

 

 

 

5 鳥栖駅1番線.JPGのサムネール画像博多を出て20分ほどで、長崎本線との乗り換え駅・鳥栖です。1911(明治44)年に建設された駅舎は、九州を代表する古い物で、ホームの柱には明治時代のレールが使われています。6 鳥栖駅立ち食いうどん.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

立ち食いうどん発祥の駅としても知られ、6番線ホームのが美味いとの評判も・・・。どれも美味しいです。

                   7 九州新幹線工事.JPGのサムネール画像

 

 

車窓からも九州新幹線工事の進捗状況が分かります。高架橋はほとんど完成し、今後駅の工事が本格的に。

8 菊池川を渡るリレーつばめ.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本県に入り、温泉町の玉名を過ぎると菊池川を渡ります。この先が西南の役で有名な田原坂です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         9 八代駅と製紙工場.JPGのサムネール画像「リレーつばめ」を新八代で降り、鹿児島本線の1駅先が八代。駅横には製紙工場があり、独特の香りが漂います。

10 八代駅の肥薩オレンジ鉄道.JPG九州新幹線開通後、鹿児島本線・八代―川内は3セクの肥薩オレンジ鉄道になりました。天草海に沿って進む車窓は、まるで海の上を走っているような感じです。夕方、干潟の光る水たまりと、日陰で黒くなった砂のシルエットは言葉を失うほど美しい光景です。

 

   

11 松浜軒.JPG

作家の内田百?先生は「阿呆列車」で全国各地を周遊しましたが、この八代が特にお気に入りでした。当時、先生の定宿が「松浜軒」(拝観料300円)。松井家4代直之が、元禄元年(1688)生母崇芳院尼のために建てたお茶屋で、八代海を見渡す浜辺に位置し、松風も聞かれたというのが邸名の由来になっています。

  12 車窓の球磨川.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 

肥薩線・八代―隼人(124.2km

1909(明治42)年の開通当時は鹿児島本線でした。海沿いは艦砲射撃を受ける可能性から、このルートになったそうですが、1927年川内経由開通後、肥後(熊本)、薩摩(鹿児島)の旧国名に由来した肥薩線に。八代―人吉は日本三大急流の球磨川沿い(写真)「川線」、国見山地を越える人吉―吉松は「山線」と呼ばれ、吉松―人吉はのどかな田園風景となります。

  13 球磨川第一橋梁.JPG

沿線には、球磨川第一橋梁(写真/1906年アメリカで製造)やトンネル、古老駅舎など鉄道遺産が数多く残ります。
 

14 人吉駅の九州横断特急.JPG八代から乗った「九州横断特急」が人吉に到着。駅は1908(明治41)年の開業です。観光客も多く、来年春から、熊本ー人吉にSL観光列車も走ります。

15 機関庫跡.JPG

 

 

 

 

 ホームからは、昨年近代化産業遺産に認定された機関庫跡も見えます。かつて、山線を越えるためのD51型機関車が真っ黒な煙を上げていました。             

16 人吉駅名物の駅弁立ち売り.JPG人吉駅といえば、懐かしい立ち売り駅弁。この道・40年目の菖蒲豊賓さんが、列車が着くたびに美声を響かせて弁当を販売しています。
  17 鮎寿司900円.JPG 18 栗めし900円.JPGのサムネール画像人気は鮎ずし、栗めし(各900円)。どちらもボリュームがあり、美味しさ抜群です。

  次回は、スイッチバック、ループ線、日本三大車窓の山線から、鹿児島までの観光列車の旅をお届けします。鹿児島の絶品黒豚料理もご紹介!

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取材担当プロフィール

東 淳二郎

1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。

コメント(1)

九州新幹線の「つばめ」かっこいいですね。どこかフランスのTGVのようでいいです。
そういえば文中にでてくる内田百?先生も鉄道が好きでしたよね。九州まで旅をされていたとは知りませんでした。勉強になります!

てっちゃん | 2008年10月23日 21:31

ぶらっ人編集部 @buratto_tabi