佐賀・たら竹崎温泉 1回目
2009年11月 6日
11月の「ぶらっ人 from 福岡」は、佐賀県南端の太良(たら)町に位置する、たら竹崎温泉をご紹介します。太良町は、有明海の6mもの干満差から「月の引力が見えるまち」と呼ばれており、竹崎蟹と称されるワタリガニや、カキをはじめとした、有明海で獲れる魚介類がおなじみです。
福岡から長崎自動車道・武雄北方ICを経由して約2時間。太良町に入り、今年5月にオープンした「道の駅太良」に寄りました(上)。太良町周辺は温暖な気候から、ミカン栽培も盛ん。試食のみかんが置いてあり、その甘さから思わず、たくさん購入(中)。もちろん、竹崎蟹も売っていて、蟹付きの夕ご飯に期待が一層高まります(下)。
今夜のお宿は「蟹御殿」。一見、外観は温泉旅館風ですが・・・(上)。玄関から入ったフロアは3階になり、館内はモダンな雰囲気です(中)。有明海を望むロビーで、ウエルカムドリンクと自家製プリンを頂きながらチェックイン(下)。
予約していた部屋は、1階にあり海が目の前。10畳以上ある和室に、露天風呂が付いています。
岩造りの露天風呂に、あふれるほどのお湯を溜めて、ゆったり浸かります。広い板の間の洗い場には、休憩用の椅子も置いています(上)。到着時の有明海は石がゴロゴロしていましたが、徐々に潮が満ちて来たことが、湯船からも分かりました(下)。
お待ちかねの夕食のメニューは「竹崎かに会席」です。2階の食事処に入ると、テーブルには新鮮なお造りが鎮座。
さあ、いよいよ竹崎蟹の登場です。甲羅が25cmはある、茹で蟹がひとり1杯。
仲居さんが丁寧にバラくれた蟹を早速頂きます。身がびっしり詰り、ほんのり甘?く、至福の時の始まりです。今回、6人で訪れたのですが、全員が無言で蟹と"格闘"。甲羅のみそには日本酒を入れ、最後まで食べ尽くしました。
茶碗蒸しは、蟹の容器入り(上)。有明海の名物・口底の唐揚げ(下)。舌平目の一種ですが、靴の底に似ているところから"くっぞこ"と呼ばれています。カラッと揚がって、文句なしの美味さ。
竹崎蟹が、焼き蟹になって再登場。焼き蟹独特の香りも漂い、茹でとはまた違った美味しさです。
締めは、蟹身が入った炊き込みご飯の蟹めし。満腹なのに、なぜか食べれるんですね?。
絶品の竹崎蟹料理に大満足の夜でした。
●太良嶽温泉ホテル 蟹御殿 佐賀県藤津郡太良町乙316-3 TEL0954-68-2260
次回は、「蟹御殿」の温泉や、太良町内で頂くカキ料理をご紹介します。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。